9月19日
FIDATAについての問題点に関するメーカー見解の紹介の続きです。
【要望事項】
同梱のマニュアルのみでは、設定、操作が完結しない面があり、CD-ROM等でアプリケーションを同梱するなどの方法を考慮してほしい。
【回答】
CDROMによるプログラムの陳腐化も想定し、基本的には予定していません。APPのダウンロードのしやすさや、マニュアル改善などは検討していきたいと思います。
【コメント】
当方からの質問事項、要望事項が正確に伝わっていないようです。マニュアルについては下記の問題があります。
1) マニュアルの全体構成が分かりにくく、作業の流れの中でどのマニュアルを使えば良いか分からない。
2) マニュアル自体が読んでも分からない。ダウンロードしたものは印刷すると字が小さくて読めない。つまり使う身に立ってのマニュアルではない。ある販売店の下記サイトにも、「付属のマニュアルはわかりにくく、I/Oのホームページの情報も少なすぎるから、「不足分」を読み取る力がユーザーになければ、スタートにつまずくかも知れない。」とある。
IO Data (アイオーデータ) Fidata(HFAS1-S10)音質比較試聴
http://www.ippinkan.com/teac_ud503.htm
3) 同梱のマニュアルのみでは、設定、操作が完結せず、追加の情報をダウンロードしなければならない。
4)導入を決めてから、マニュアル以外にLANDISKコネクトとかMagical Finderとかのソフトのインストールが必要であることが分った。このようなことは、メーカーの試聴会でも一切触れられなかった。
5)再生のコントロールアプリは汎用アプリであるが、このような情報の詳細はメーカーから得られない。
6)ファームウエアーのバージョンとマニュアルのバージョンがシンクロしていない。
以上の1)と3)については、自身で必要と思われるものを検索してネットワークオーディオ資料リストに整理して覚書として記載しました。そして2)と3)と4)と5)については販売店のご指導をお願いしました。5)については、自身で必要と思われるものを検索してネットワークオーディオプログラムアプリリストに整理して覚書として記載しました。6)については、入荷機の交換の際に販売店経由でファームウエアーのバージョンに対応するマニュアルを取り寄せました。
以上から、改善事項としては次のようになります。
1)マニュアルの全体構成を明確にし、流れにそって必要なマニュアルを分かりやすく整備すること。その際、不足情報を無くすこと。上記販売店サイトの提案である「説明書は「項目ごと」ではなく、「何をやりたいかというHow to 形式」で括った方が、初心者にはわかりやすいと思う。」も一つの方向である。
2)必要なマニュアルはすべて同梱し、必要なソフトはCD-ROMなどで提供すること。Updateについてはダウンロードでも良い。
3) ファームウエアーのバージョンとマニュアルのバージョンをシンクロさせ、それぞれのバージョンを明確にした上で相互関係を記載すること。サイトには旧バージョンのマニュアルも残すこと。
4)動作アプリのリストについては、導入検討時にはなかったが、最近メーカーサイトに記載されたようである。もともと他機種のためのアプリを流用しているので、細部に至っては齟齬が出てくるので、専用アプリの開発を望みたい。
現状では、よほどのパソコンオタクでないとトラブルなくセットアップは不可能で、オーディオファイルや音楽愛好家には近寄りがたいものであり、今回自身の経験でも販売店のサポートがなくては途中で投げ出していたかもしれません。PC周辺機器メーカーがオーディオ業界に参入した以上、市場に合った販売サービスを期待するものです。
なお、これまでの回答を見るかぎり、市場のニーズに対応しようとせず、メーカーサイドの便利性を優先させているような回答の域を出ていないようであり、社としての統一見解かどうか疑問のように見受けられます。