9月16日
FIDATAについての問題点に関するメーカー見解の紹介の続きです。
【要望事項】
バージョン情報が、外装、本体、同梱品にどこにも見当たりません。本件に関するメーカー側の改善の方針を教えてください。
【回答】
現状、F/Wによる改善を継続している関係から、印刷による記載は考えていません。(表記と一致しなくなる為)ご指摘のバージョン確認方法については、将来のマニュアル改版などにより、掲載を検討したいと思います。(Magical Finder⇒設定画面にて確認が出来ます。)
【コメント】
ことの起こりはHFAS1-S10購入に際して、DACとのUSB接続やインターネットに接続しないルーターの使用など、間違いがあるといけないので当方の使用方法を文書にしてメーカーと販売店に確認を取り、さらに販売店での接続テストを行いましたが、実際に入荷したもののファームウエアーが更新されてなく、目的としたDACとのUSB接続ができず、販売店ともども現品交換など、多大の無駄な労力を費やしたことにあります。従って、外装からはバージョン情報の更新をうかがい知る改善を要望したところ、迷惑をかけたとの言葉もなく、上記の誠意のない回答がきたわけです。外装への表示は印刷だけでなく、シールの貼付、別紙の添付、あるいはロット番号やシリアル番号の表示からメーカーサイトを見に行けばバージョン情報が得られるなどの方法があり、いずれもすぐやれることです。いたずらに市場で混乱を起こすことについて改善しようとする気があるようには見えず、バージョン情報を見やすいかたちで公開しないのは、旧バージョンの製品ロットをこっそり売りさばいてしまおうというメーカーの魂胆とも受け取られかねません。
販売店に一般にこういったバージョン情報は伝わってこないのかと聞いたところ、他メーカー、他機種でもしばしば起こることで、その場合、外装からはバージョン情報の更新は伺い知ることはできないことがあるということでした。また、別の販売店でDELAについてはどうかと聞いたところ、開梱して設定画面を見れば、バージョン情報が分かるが、外装からは分からないとのことでした。
「Magical Finder⇒設定画面にて確認が出来る」ということは、開梱の後セットアップの段階で分かるということであって、販売店の納品時点では確認できないことです。言わば、賞味期限を記載しない食品を食してみれば分かりますというような言い分と同等です。また、バージョンとマニュアルの内容とのシンクロナイズも必要です。出荷後は、販売店でファームウェアーの更新を行うのは、メーカーの品質管理部門のチェックもなく、製造物責任の見地からも望ましいとは言えないので、販売店の申し出を断り、交換を依頼した上で、さらに実機での確認を行ってもらいました。上記のようなメーカーのスタンスは、バージョン違いの在庫管理と品質管理、製造物責任、ならびにCS(Consumer Satisfaction)の原則を理解していないものと言わざるを得ません。製品の評価が高いだけに市場で混乱を起こさない真摯な対応を望みます。