9月28日

FIDATA導入経過の問題点についてサポートセンターとコンタクトできました。また、今後の展開についても考えてみました。

FIDATA HFAS1-S10の導入に際しては次のような前提を考えていました。

1)現有のDAC(micro iDSD)を活用してUSB接続で使用

2)インターネットに繋げないLAN環境での使用

3)11.2MHzDSDまでの再生

これらは紆余曲折はあったものの、すべて実現され、音質については、これまでのPCオーディオでの再生に比べてFIDATA HFAS1-S10の導入(10)までの報告で述べてきましたように非常に満足度の高いものです。

また、ルーターの選択、ファームウエアーの表示、ファームウエアーとマニュアルのシンクロナイズおよび分かりやすいマニュアル構成についてはサポートセンターに改善の要望を伝え、ユーザーや販売店からの質問や要望に対し、社内で統一した体制で対応することの要望も伝えました。なお、fidataやディスク関係のサポートセンターの窓口の電話が混んでいるときに一方的に切られてしまうのでこれも改善の要望を伝えました。

DSD再生については曲の始めや停止でノイズが発生することはPCオーディオでの再生で経験していないことでした。同じ音源を用いてDELAでテストした場合も同様でした。このことはFIDATA HFAS1-S10の導入(11)で報告したとおりです。

メーカーの動作確認機器一覧のページには次のような注意事項があります。

「DSD再生中からの停止/トリックプレイなどで、ポップノイズ音が発生する場合があります。」

また、DACのDaveの欄には、次のような注意事項があります。

「DSD再生において再生開始直後、トリックプレイ再生直後、およびまれに通常再生中に一瞬音切れが発生する場合があります。768kHzのPCM(wav/aiff)再生において、再生開始またはトリックプレイ後にホワイトノイズ出力状態になる場合があります。発生の際は、トリックプレイ操作により復帰します。」

さらにmicro iDSDの欄には、次のような注意事項があります。

「DSD再生において、再生開始直後の音が再生されない場合があります。」

micro iDSDのこの現象は一部のe-onkyoからダウンロードした音源でのみ確認されました。同じ音源を同じ音源を用いてASIOドライバーを使用するPCオーディオでは同様のノイズ発生がないことから、どうやらDSD再生にDoPを使用するFIDATAやDELAとDACとの接続特有の問題のようです。しかし、曲によってノイズの出方が異なることから、DoP固有の問題に加えて、音源個々の問題、さらにはDAC側の問題もあるかもしれません。サポートセンターとも話をしましたが、状況が複雑であり、事象の解明と今後のファームウエアーのバージョンアップや純正アプリの開発による対応の努力目標とすることの要望を伝えておきました。

FIDATAの今後の展開には次のような二つの方向があります。せっかく到達できた11.2MHzDSD再生を維持するという方針で調べたところ、メーカーのサイトで確認が取れているものとして、次のようになりました。

1)ネットワークプレイヤーないしはトランスポートとの組み合わせでの11.2MHzDSD再生対応はSFORZARTの下記4機種のみです。

DST-01 DSP-01 DSP-03  DSP-05

2)DACとの組み合わせでの11.2MHzDSD再生対応はmicro iDSD以外はCHORDの1機種だけです。

CHORD Dave

このように選択肢が少ないので、もう少し対応機種が増えていけば、次のステップとして検討してみたいと考えています。