11月7日
大阪ハイエンドオーディオショウに行ってきました。全般的な傾向としてはアナログのデモが増えていると感じました。また、Magicoのスピーカーを使用するデモが多かったようにも思います。一頃の大音量で圧倒するような聴かせ方は減り、落ちついた雰囲気で聴くことができるようになってきました。今回の目玉は、ハイレゾのデモとハイレゾをヘッドフォンで聴かせるコーナーがあったので期待して出かけましたが、良い音源もなく成熟していない段階で少し無理をしているというように感じました。ハイレゾのデモは、e-onkyo、buffalo、LINN、LUXが共同でやっていましたが、音質的には聴き耳を立てるほどのものはなかったように思います。ただ一つ救いは、三浦氏のキソアコースティックのデモで使用された、KORGのレコーダーで5.6MHzDSD録音され、編集もDSDのままやったというサンサーンスの3番のSACDです。キソアコースティックの小口径ではオルガンの最低域は難しいところがありましたが、大編成ものにおけるDSDのメリットが十分に活かされていました。 その他、印象に残ったと思われるものは、エアフォース2のアナログ、トライオードの意欲的なプリアンプ、ウイーンアコースティックとエラックの小型スピーカーでした。ウイーンアコースティックではショルティ/ウイーンフィルのリングのCDをかけてもらいましたが、価格を考えれば立派なものでしたし、20万円を切るエラックもコストパーフォーマンスの高さが目立ちました。総じて、アナログや管球アンプの貫録勝ち、海外製のディジタルプレイヤーの成熟度が上がってきていること、ハイレゾの魅力を出し切れなかったというところでしょうか。