11月29日(1)
デッカデコラコンサートに行ってきました。再生されたのは、セゴビアによるギター曲で、バッハのシャコンヌなどを聴くことができました。
シャコンヌ以外、バッハのチェロ組曲、無伴奏ヴァイオリンパルティータ、リュート組曲などからのギター編曲が、ヘンデルのギター曲を挟んで、次々と、日本Decca盤(写真上段左)、米国Decca盤(写真上段右)、英国サバ盤(写真下段左)、米国アレグロ盤(写真下段左)から再生され、最後に米国Decca盤(写真なし)からタレガのアルハンブラの思い出を含む小品集が再生されました。
いずれも、セゴビアの、ギターの特性を最大限に活かした、非凡な表現能力を示すものであり、バッハのようなクラシックの定番をギターで演奏できることを示した先駆者でありながら、完成された技法を確立しているように感じました。なお、同じ演奏家、同じ曲でも、盤に依って随分と音が違うことに驚かされました。今年は、荘村清志、アナ・ヴィドヴィッチ、ティボー・ガルシアのギター演奏を聴いていますが、もっとも生の音に近く、セゴビアの繊細な表現を愉しむことができたのは、2枚の米国Decca盤でした。
イコライザーカーブの関係ではないかとジャケットを調べましたが、日本Decca盤がRIAAと記載されている他は不明です。恐らくは、米国Decca盤はDeccaカーブであり、デコラの再生がDeccaカーブであって、そのマッチングが良かったのではないかと思われます。