4月21日
東京JFNセンターで開催された故村井裕弥氏を偲ぶ会に行ってきました。氏と特に親交の深かったオーディオメーカー、演奏家、放送関係者諸氏の呼びかけで、令夫人と演奏家、ライター、雑誌編集者、メーカー、ディーラー、放送関係などの各界諸氏の他、一般読者まで各界から多数の関係者が参集されました。氏のミュージックバード収録時の動画や、国際的に活躍されている鍵盤奏者の塚谷水無子氏のバッハのコラールのピアノ演奏を挟みながらの、各界代表のスピーチでは、生前の氏のご活躍ぶりやお人柄が語られ、感謝の言葉と早すぎるご逝去を悼む言葉が聞かれました。当編集者もスピーチを求められましたので、氏のオーディオに向き合うスタンスの印象などを述べさせていただくとともに、オーディオの現状に関する課題みたいなものに関する要望を述べつつ、氏がまさにオーディオ界に一隅を照らしてこられた姿を見習おうとの決意を新たにした次第です。各界諸氏にご挨拶していますと、国際的に活躍しておられる演奏家や小規模メーカーながら国際的にビジネスを展開している状況を知り、氏がこういった演奏家やメーカーに着目していた慧眼を再認識するとともに、現在のオーディオジャーナリズムの製品紹介のあり方や、同時に高額外国製品に頼って音遊びを行っているユーザーも考え直すべきことが多々あると感じた次第です。