10月6日

フェニックスホールで開催されたデンハーグ5重奏団の演奏会に行ってきました。デンハーク5重奏団は、ピアノフォルテを中心とした、19世紀のピアノ5重奏の演奏活動を行っており、演奏曲目は次のとおりです。このうちフンメルのピアノ五重奏曲と「ます」はBS放送の録画があります。

▼デュセック:ピアノ五重奏曲 作品41
▼フンメル:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品87
▼シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 「ます」 D667

ピアノ5重奏は、シューベルトの「ます」以外は、あまり知られていませんが、当時はかなりポピュラーであったようで、35曲ほどが残っているそうで、デュセックとフンメルの曲はその中に含まれています。使用されたフォルテピアノは、1835年のアントン・シュベルトリンクがプラハで製作したものということです。フォルテピアノの構造とともに弦楽器の説明もあり、ガット弦の使用は当然として、チェロはエンドピンがありませんし、コントラバスは通常の4弦ではなく5弦のものです。フォルテピアノの木質感のある音色とほとんどノンヴィブラートで弾かれるガット弦の倍音豊かな音色が調和して、典雅な音楽を聴くことができました。