1月23日
1月20の研究室日誌でDMR-UBZによるベルリンフィルディジタルコンサートホール(BPODCH)の受信が可能になったことを報告しました。その後、従来のPCによる再生と音質の比較を行いました。
DMR-UBZ1での再生は、192KHzでSonica DACに送り込みます。また。同軸ディジタル入力端子にはDACU-500を介在させます。
PCの視聴はDACを替えて次の2ルートで行いました。
PC→iPurifier 2(Type B)→Sonica DAC or SWD-DA20
Sonica DACもSWD-DA20もPCのSOUND設定で192KHzにアップサンプリングし、SWD-DA20の場合は、Bulk Pet伝送のMode4に設定しています。また、PCのSOUND設定で192KHzにアップサンプリングし、かつGPS-777から192KHzのクロックをSWD-DA20に入力することも行いました。PCはこれまでの経験から音質上のメリットがあったSSD仕様のW10機を使用しています。
PC経由のSonica DACの場合では、デコードがDMR-UBZ1とPCの違い、DACへの入力はS/PDIFとUSBの違いで、DAC入力はともに192KHzで
SWD-DA20ではBulk Pet伝送とSWD-DA20へのクロック入力を行っています。音質の比較では、DMR-UBZ1のBPODCH受信では、PCのBPODCH再生より肌理が粗く感じられ、PCによる再生の音の方が滑らかでディテールの再現に優れています。一昨日ご来臨いただいたオーディオ仲間も同様のご感想でした。
結論を言えば、DMR-UBZ1のBPODCHの視聴はPCを起ち上げる手間はなく、画面も大きく見やすいところはメリットがあります。しかし、SSD仕様のW10機を使用し、クロック入力やBulk Pet伝送など、音質向上の手立てを行ったPCによる再生より、音の肌理が粗いのは意外でした。
DMR-UBZ1では、4Kの画像のためのエンコード、デコード処理が問題なのか、HDD仕様のDMR-UBZ1に対して、SSD使用のPCでアリエナイザーの使用やDACへのクロック入力あるいはBulk Pet伝送など、種々の音質向上の手立てを講じていることがPCでの再生を有利にしているのかどうかは分かりません。
いずれにしても、DMR-UBZ1によるBPODCHの視聴は、音質的にみてPCの再生レベルに達しておらず、ベルリンフィルとの協業の成果を謳うには早計との印象をもちました。