6月8日

曽根麻矢子のゴールドベルク変奏曲を聴いてきました。曽根麻矢子は兵庫芸術文化センターの古楽の楽しみと称する、年間数回行われる一連のプログラムの常連です。今回はゴールドベルク変奏曲を、休憩を挟んで一気に通しで演奏されました。5月11日には、メジューエワのピアノによる同曲を聴いたばかりですが、本来のチェンバロ、特にフランス製のチェンバロによる優雅な音色は格別のものでした。俗説ですが、作曲の依頼者である伯爵が不眠に悩み、安眠促進のためにお抱えのゴールドベルクに演奏させるため、バッハが作曲したとのことですが、確かに心地よさが眠気を誘うものでした。しかし、曽根麻矢子の解説によると演奏者にとって非常に緊張を強い、練習を必要とする曲のようです。研究室日誌6.8画像