3月23日
デッカデコラコンサートに行ってきました。昨年12月のデッカデコラコンサートに引き続き、芦屋の山村サロンが昨年8月末で閉鎖になり、松山庵に場所を移してから2度目の参加となります。今回の演奏題目は、ワルターのマーラーの1番です。マーラーの1番は、昨今聴く機会が多く、ややもすれば迫力を出すことを意識したようなアップテンポの音造りがおおいのですが、ワルターの場合は丁寧な音の紡ぎ方が独特の魅力を示してくれます。後半は同じくワルターのベートーベンのレオノーレ序曲2番とワーグナーのマイスタージンガー序曲がかけられました。どれを聴いてもワルターらしい、流れるような音の肌理細やかさが感じられました。デッカデコラは、決してワイドレンジでもなければ、ハイフィデリティでもないのですが、バランスの良さと楽器の質感の実在感に関心させられます。