9月5日
ミュージックサーバーの試聴(1)~ (6)の収載が終わりましたので、ネットワークオーディオ試聴リストを更新し、オーディオ資料室のページに収載しました。
ここまでの経過を総括しますと、以下のとおりとなります。
1)対応音源フォーマットと音質について
持参音源による実機動作テストを実施した、ミュージックサーバーの試聴(2)において11.2MHzDSDまでの再生が可能であり、試聴会などでは判断しにくかった音質的にも満足できるものであることが分りました。
2)メーカー情報の提供ならびに販売店のサポートについて
試聴会などではミュージックサーバーおよび周辺機器の取り扱いに関する詳細情報はほとんどなく、特にLAN DISKコネクトやMagical Finderなど、NASとしての設定については、度重なる販売店を通じてのメーカーへの問い合わせが必要でした。販売店によっては単体機器を販売するだけというところもありました。
3)マニュアルについて
ミュージックサーバーは通常のオーディオ機器とは違った側面の接続や設定条件、コントロールアプリ、ならびにその他の使いこなしのための情報が必要なことが分りましたので、マニュアルの検索を行いましたが、マニュアルがあちこちに散在している、印刷すると読めないものがある、IT技術者の独りよがりのもので分かりにくい、などの問題があることが分りました。導入後の作業の流れに沿った分かりやすいマニュアルの整備が望まれます。
4)設定条件について
マニュアルにある設定条件についてはどういう時にどういう設定をするかの説明が不足しています。現にミュージックサーバーの試聴(4)のようにLANDISKコネクト、もしくはMagical Finderでの【Network Render設定】や【DoP設定】、さらにルーターの【動作モード】では販売店でも設定を誤ったり、マニュアルを読んでも判断に迷うところがありました。
5)機器の相性について
ブライトンによる河口無線ハイフィディリティ試聴会報告(2015.9.19)ではコントローラーが、ルーター経由でネットワークプレイヤーを認識できなかったことから目的とした試聴ができず、ネットワークオーディオの構成、すなわちプレイヤーとNASとルーターおよびコントローラーの間の相性についてメーカーがきちんと確認を取っているか注意すべきという話がありました。現にミュージックサーバーの試聴(4)のようにFIDATAとIOデータ機器のルーターの相性に不明な点があってルーターの機種変更を行わざるを得ませんでした。
6)再生アプリについて
本器に関して汎用アプリを使用する場合の情報がほとんどないというのが現実で、ネット上から検索する必要がありました。ネットワークプレイヤーやミュージックサーバーのどの機種でどのアプリが使用可能か、せめて販売店レベルにははっきりした情報提供を行って欲しいものです。