3月4日

地元のホールのチェンバロコンサートに行ってきました。

いにしえのひびきにのせて チェンバロコンサート

異国趣味を背景に生まれた作品を含む、18世紀フランスのチェンバロ作品をお楽しみください。

【出演】

中田 聖子(チェンバロ)

【曲目】

J.-Ph.ラモー

《優雅なインド》より「序曲」「ソヴァージュ」

「エンハーモニック」「エジプティアンヌ」

F.クープラン

「第27組曲」から高雅、芥子、シノワ、才気

J.-N.-P.ロワイエ

「アルマンド」「センシブル」「スキタイ人の行進」

今回のプログラムは、フランスバロックの3人の作品から異国情緒を作曲に取り込んだチェンバロ曲です。そういった作曲の背景や作曲家像、さらにはチェンバロの構造と奏法の解説を交えながら演奏が進行しました。ラモーとクープランは耳になじみやすい優雅な曲です。ロワイエは軽快なものから、アンコール曲の優しい印象の曲まで親しみやすい演奏です。曲によっては、上下の鍵盤の使い分けや、左右の手が交叉するなど、演奏の技巧を要することも分りました。チェンバロの構造と奏法の解説や、曲との連携があるバレエオペラのこと、18世紀のヨーロッパ世界から見た、中国、インド、トルコなど、大航海時代からの文化的な影響でオリエントや南北アメリカの文化への興味など、曲の背景については興味深い話題が披露されました。