3月4日
地元のホールで開催されたチェンバロコンサートに行ってきました。ゆるキャラのお出迎えのあと、お馴染みのバッハの他、フランスものが演奏され、ラモーやクープランしか知らなかったのですが、フランスものに良い作品があるということが分かりました。演奏者のホームページもありますので、次に記します。http://www.klavi.com/
演奏の終わったあと調律とピッチについて演奏者に伺ったところ、調律はヤング音律でピッチは415Hzということでした。ヤング音律というものを知らなかったので調べてみると、色彩学の分野でヤング・ヘルムホルツの三色説を唱えたり、弾性体力学のヤング率に名を遺した物理学者のトーマス・ヤングが1799年に考案したのでヤング音律(ヴァロッティ=ヤング音律ともいう)と呼ばれているそうです。ヤング音律はウェル・テンペラメントの中でも不協和音が最も少ない調律法で理想的な音律として評価するむきもあるそうです。つまりヤング率を決めた学者がヤング律を考案したということです。ヘルムホルツも共鳴理論や純正律の協和に関して研究していましたので、物理学者が音楽に深く関わっていることを知りました。ちなみにフックの法則から次式が成立しヤング率が求められます。中学の理科か、高校の物理でヤング率を求める実験をやったような記憶があります。 ε[ひずみ] =σ[応力]/E [ヤング率] E=σ/ε