5月19日
若手演奏家達が演奏するドリームコンチェルトという催しに行ってきました。
演奏
指揮:本名徹次
ソプラノ:内藤里美
バリトン:池内響
クラリネット:持丸秀一郎
チェロ:加藤文枝
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
曲目
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より序曲
“ぶってよ、マゼット”[内藤]
“シャンパンの歌”[池内]
“手を取り合って”[内藤、池内]
モーツァルト:クラリネット協奏曲[持丸]
モーツァルト:歌劇 「フィガロの結婚」より“訴訟に勝っただと!”[池内]
グノー:歌劇 「ファウスト」より“宝石の歌”[内藤]
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲[加藤]
ワンコインコンサートの出場者を集めた、若手演奏家のコンサートということで、さほど期待はしていなかったのですが、海外で活躍していたり、オケの首席奏者をつとめていたりと、実力は十分な演奏でした。特に注目されたのは、加藤文枝のチェロで、聴きなれたドヴォルザークのチェロ協奏曲が、どちらかというと激しい感情をぶつけるような演奏が多いこの曲に対し、静的で細やかな表情をちりばめた、美しい音色が聴けました。言わば、「動」のジャクリーヌ・デュ・プレのこの曲の演奏の対局にあるような演奏でした。演奏全体としては、もう少しオケの音量を絞ってほしかったし、木管群の技量が、チェロとの対話の妙を削いでいるようでした。