3月29日
ひさしぶりにデッカデコラコンサートに行ってきました。前半はシェリングとイッセルシュテット/ロンドン響のベートーベンのVコンチェルトが、後半はシェリングのバッハの無伴奏パルティータ3番が再生されました。シェリングのベートーベンのVコンチェルトは、後にハイティンクとのコンビで録音した盤を持っていますが、イッセルシュテット盤の演奏はイッセルシュテットの緻密な構成の上に、シェリングがガルネリの音色を活かした端正な中にも、蠱惑的な演奏を聴かせてくれていると感じました。バッハの無伴奏パルティータはいろいろな演奏を聴いていますが、デッカデコラの再生は、シェリングのガルネリを活かした高みに引きあげている精神性の高さを感じました。