7月17日

アレクサンドル・ガジェヴのピアノリサイタルに行ってきました。ガジェヴは1994年生まれというので、ばりばりの若手ピアニストで、その演奏を聴くのは初めてです。ピアノフォルテの文字通り、叙情的な弱音から暴力的とも言える強打までダイナミックレンジの大きい弾き方で、情感を鍵盤にぶつけるような演奏をします。ベートーベン、ショパン、ラフマニノフ、ドビッシーからリストまでと幅広い選曲でしたが、ベートーベンを聴いている、ショパンを聴いているというよりは、ガジェヴを聴いているという個性の強いピアニストでした。これから円熟味を増していくと、どういうふうに変っていくか、注目したいと思います。

研究室日誌2016.7.17画像