12月31日

昨日は、帰省中のオーディオ仲間のB氏が来訪され、DSD音源再生の現状などを聴いていただきました。B氏は1ビット研究会に参加されたり、SDメモリープレイヤーを自作されたり、そのための音の良いメモリーDSDの先進的な音源を探索されたりしておられ、貴重な情報をいただいています。この機会にSONYの音楽再生用メモリーカードのmicroSDXCメモリーカード高音質モデルSR-64HXAに収納した、プロサウンド付録やDSD Nativeからダウンロードした11.2MHzDSD音源を聴いていただき、さらにアナログ、CD、BS録画、ベルリンフィルディジタルコンサートホールなど、幅広いソースを聴いていただきました。結論を言うと、ディジタルは11.2MHzDSD録音で随分アナログに近づいてきたが、まだ及ばないところが多々あるということでした。特にマスターが同じのアナログとCDの聴き比べ、アナログを5.6MHzDSD録音したものと元のアナログとの聴き比べで距離感が明確に分かります。アナログとCDの聴き比べではオイストラッフ、ロストロポービッチ、リヒテルがカラヤンと組んだトリプルコンチェルトを聴いていただきましたが、演奏者達が「協奏」と「競争」を通じて音楽を造り上げていく様子がアナログでは俄然分かりやすくなるとのことでした。一方、決してハイレゾと言えないBS録画でもザルツブルグのウィーンフィルの音色も分かるし、チュリビダッケのベルリンフィル帰還の記念コンサートでは、とりわけ調弦に厳しいチュリビダッケの指揮の効果がはっきり分かるということでした。その他、ファイル変換ソフトによって音が変ってくるとか、チップによる音の違いとか、ディジタルでの音の振れが条件によって大きいこと、オーディオの良しあしの判断の物差しに何を以てするかとか、話題はつきませんでした。

研究室日誌2015.12.31画像