2月1日

小雪がちらつく中チェンバロコンサートに行ってきました。演奏題目はすべてバッハもので、階段状の小ホールは暖かく、バッハを心地よく満喫できました。初めて聴く演奏家でしたが、ピエル・アンタイやグスタフ・レオンハルトの薫陶を受けたという中堅の実力者で、古楽の演奏家に多い学究的な真摯な演奏が聴衆の共感を得ていました。ちょうどチェンバロの指運びが見える席で複雑な指運びでどうしてチェンバロで速いパッセージが弾けるのかと驚きを感じざるをえませんでした。いつも思うのですが、地味な古楽にどうしてこれだけの聴衆が集まり、マナーも良いのかということです。オーディオとは別世界の音楽にしばし身を委ねることができました。

研究室日誌2015.2.1画像