11月13日

MQA再生において注意すべき点

BrooklyDAC+を導入しMQAの再生に取り組み始めていますが、分かってきたことを速報として報告いたします。

まず、MQAの再生においては、正常にデコードできない事例のあることが分ってきました。

・正常にデコードできないトランスポートがある。

・正常にデコードできないPCの再生ソフトがある。

・ディジタル伝送の途中にクロックの打ち直しをするクロックレシーバーを介在させると正常にデコードできない場合がある。

・トランスポートからの再生において、内蔵クロック(INT)と外部クロック(WCK)によるクロックの打ち直しを設定すると、正常にデコードできない。

トランスポートとPCの再生ソフトの問題は、ディーラーに質問し、理由についての詳細な解説が得られましたが、具体的な事例の情報開示は十分とは言えません。

こういった情報は、マニュアルでも触れられていませんし、メーカー、ディーラー、オーディオ情報誌やネットを含めて公開されていません。場合によってはMQA再生を期待して購入した場合、正常なデコードができない場合がありえますので、情報開示と購入前の個別の確認が必要です。MQAの再生が大きな話題になっている現状を鑑み、ユーザーの不信を買うことのないよう、積極的な情報開示が望まれます。

もう一つは、デコードなしでMQA-CDを再生しても、ジッターが減少しているので音質向上が認められるというオーディオ誌の情報です。周辺の仲間の間では賛同するものと、高域が強くなりすぎてバランスを崩すという評価もあります。テストの結果では、やはり正常なデコードを行わないと真価は発揮されないという印象です。

正常なデコードを行い、オーディオ的な音質向上の実績のあるアクセサリーやケーブルを使いこなしていくと、満足度の高い音源と言えるようになってきます。例えば、インフラノイズのDACU-500やUACU-700は信号ラインに挿入するものですが、MQAのデコードに影響しませんが、フィルター類ではどうかという疑問が残っています。

もう少し事例を積み重ねつつ、事例の詳細やディーラーの見解は、追ってオーディオ実験室のページで紹介していきます。