10月4日

デッカデコラコンサートに行ってきました。最近、ホロヴィッツのHistoric Return、ショパン集、展覧会の画、スクリャービンのソナタなどを聴いていましたので、興味深く聴けました。今回、再生されたのは、ホロヴィッツのベートーヴェンのピアノソナタ集で、間にシューベルトやショパンも含まれました。最初に、悲愴、ついで月光、後半はワルトシュタインです。ホロヴィッツ独特の抑揚、打鍵のダイナミックレンジ、間の取り方など、ともかく説得力のあるものです。シューベルトの作品90-4と90-2、およびショパンの革命とスケルツオも同様で、ホロヴィッツにかかるとホロヴィッツのシューベルト、ホロヴィッツのショパンになりきってしまい、ホロヴィッツの作品と勘違いしそうです。デッカデコラは、レンジはさほど広くはないのですが、ニューヨークスタンウェイの音色とホロヴィッツのテクニックを十分に再現していました。